ドリアンキャンディ~尚も際立つ王の香り~
ドリアン。
果物の王様と言われ、マレーシア半島を原産とし南アジア中心に食されてる果物である。
また名を「悪魔のフルーツ」。
ドリアンと浮かんで多くの方思い浮かぶの印象は「臭い」だろう。
腐った玉ねぎ、腐敗臭、生ゴミ…etc
ともかく匂いついては一般的な果物とは思えぬ評価を受けているドリアン。
そんなドリアンの
キャンディを貰いました。
出勤したらこいつがデスクにいた。
名前はそのままドリアンキャンディ。常駐先のお客さんから。
どうも同じ会社の方が南アジアら辺に行った時にフルーツキャンディお土産で買ってくださったらしく、パッションフルーツなど南国フルーツ等があるなかお客さんが変わり者好きてことでドリアンキャンディを貰ったそうだ。
で、飲み会等で不味いものとか敢えて買うという奇行を話していた私に回ってきた。確か飲み会でドリアンキャンディの話して欲しいて言った気がするんだ。
金曜日に渡しに来たみたいだが熱で休んでいたため巻き込まれでチームリーダー(頼れる方)、隣席のTさん(優しい)にもドリアンキャンディが配布されたそうだ。
ドリアンとはいえば匂い。不味いだけならいいのたが匂いがフロア充満するのは避けたくいつ開封するか悩みながら仕事をした。ぐたぐた悩んでたら件のお客さんが残りのキャンディを持ってきて同じチームのKさん(爽やか、推しキャラ)に渡すという一気にフロアのドリアン度を増すプレイングを魅せてきた。
流石に定時内は人も多い。異臭騒ぎにもなる。そしてどう頑張っても定時で上がれる気がしないので仕事終わり…人の少なくなってきたあたりで開封を結構。決して外で開けるて選択肢はない。職場で開ける。鉄の意志と鋼の強さを持ち続けた。
ほら…働き改革もあるし…下手なチャイムより帰宅を促せるかなって…。
時は19時過ぎ。20時にもなろうとしたところ仕事に一区切りがついた。
私「今日のタスク終わりましたー。」
リーダー「はーい。ありがとう。」
私「ドリアン開けマース。」
周りがザワつく。
リーダーはすかさず席を立つ。
隣席のTさんは引き気味に様子を伺う。
Kさんはこちらを見ない。
私はドリアンキャンディを開封する。
ドリアンキャンディは香る。
意外にも匂いは私の席だけで留まったそうで隣席のTさん曰く
「こっちに匂いは来てないですね。」
さて、感想である。
まず匂いだ。兎に角臭い。腐った玉ねぎの匂いが鼻を破壊していく。キャンディ…というよりこれは果物なのかと疑問に思う程だ。評判は伊達じゃない。全くといっていいほど合ってる。嘘と真実が入り交じるネットの情報の中、ドリアンの情報はかなり信憑性がある事が証明された。
その匂いに耐え口に入れるとその匂いに反して甘い味わいが下に広がる。匂いと味がミスマッチ過ぎて脳の処理が追いつかなった。
が!
匂いは味覚をも支配する。
甘い!!と感じたのほんの僅か。直ぐにドリアン臭が口に広がり次第に苦味感じてくる。
恐らく脳がこれは玉ねぎの匂いと誤認したからではないか。全く根拠はないけどそう思うんだ。
長時間口に含むこと出来ずかといって飲み込む、胃にそいつを入れることが本能で拒否する。
耐えられずティッシュにぺってしてしまった。
非常に勿体ないしお客さんに悪いのですが駄目だった。身体が拒否をしてた。
非常に申し訳ありません。食べられませでした。
ドリアンは南アジアではよくお菓子にされてるようで、ケーキとかもあるそうだ。
そもそもドリアン自体栄養価が高く、貧血予防疲労回復の効果があるとのこと。かつてどこかの国王も食しており王様のフルーツと呼ばれていたとか。甘みもありクリーミーな味わいはファンも多い。
実際ドリアンキャンディも味単体では美味しいのだ。
また、沖縄でも栽培はされており国産ドリアンというのも存在するのだが、実になるのはごく稀にだそうだ。
匂いはかなりきついのでホテルや空港に持ち込めなかったりする。
そんな中ドリアンを使ったお菓子は手軽に食べれてお土産にできる優れものなのかもしれない。
慣れればいける。て評判もあるそうなので機会がある方は是非挑戦してみるのもいいのではないか。
私は二度と食わない。